民宿金城さんは典型的な「島の民宿」で、感覚的には親戚の所に帰ってきたような感じです。親戚ですから自転車も無料、夜光虫や隠れビーチ、星の観察、毎日のゆんたくなど楽しいことが盛りだくさんです。しかしそれゆえに自由が制限されるのも事実。ゆんたくは毎日参加ですし、部屋の掃除や食事の配膳など修学旅行にきたようなこともしなくてはなりません。一人の時間は寝るとき以外、あまりないですし離島でのんびりというより島人として仕事をしにきた感じがしました(私は一人でのんびりしたかった)それでも評価が高いのは「金城さんの人柄の良さ」と「阿嘉島全体が家族」のような”暖かさ”があったからです。たしかにのんびりはできませんでした。でもそれ以上に島人や旅人、自然と触れ合うことができ、本当の意味の島旅になったんです。海は綺麗でも島人の葛藤があったり、歴史があったり、島だからっと思ってもやっぱり住んでいるのは人間で本土と何も変わらない生活があるんだなっとはっきり実感しました。別れの時、最後まで見送ってくれた金城さん、そして阿嘉島のみなさんには年甲斐もなく泣いてしまいましたよ…八重山列島や宮古列島など多くの島を渡りましたが、ここまで暖かな島はなかった。ゆんたくを求める人にはうってつけですが、私みたいに一人になりたい人にもうってつけかもしれません。人生の勉強になりました、ありがとうございました。